学校のスローガン
2015年05月15日
時代とともに変わる校訓
私立小学校の校訓は、創設者の信条や建学の精神を掲げている場合が多く、それが伝統として現在もほとんど変わっていない。
宗教がもとになっている学校では、その根底が言葉になって凝縮されている。
ところが公立の場合は、地域や周辺の家庭環境から、教育や生活目標に強いメッセージを発したいという意思があったように思う。
だから時代を反映して何度も変えられるというケースが少なくない。
その変遷をホームページなどで公表している学校もある。
十和田市の三本木小学校の場合
明治時代の校訓は
勤テ教育ニ関スル勅語ノ御趣旨ヲ服膺スベシ
誠実ヲ主トシ師長ヲ敬フベシ
身体ヲ鍛ヘ士気ヲ壮ニスベシ
規律ヲ守リ学業ヲ励ムベシ
謹倹ヲ尚ビ自治ヲ重ズベシ
・・・・・これはさすがに読めないし、意味がわからない。
小学生には、きつい‼
それが大正時代になると
自分でやれ
真面目にやれ
何処までもやれ
に変わる。
そして戦時中では
人のお世話にならぬよう
人のお世話をするように
そうして雄々しく進みませう
という時代を反映したものになる。
で、現在は
自立
感謝
進取
「進取」という熟語は、一般生活ではあまりなじみがないが、校訓ではよく用いられる。
進んで物事に取り組み、ことをなす という意味。