工作教室の工作と受験の工作はまったく違います
工作教室の実態
工作教室で出される工作とは、多くの場合、キットが用意されていて、ただ組み立てる作業でしかないのです。
でもゼロから何かを作り上げましょうというものに対しては、どうでしょうか。
受験で出題される工作は、発問の条件や意図を理解し、短時間で作品を作り上げることが要求されます。
時間制限があるため、出来上がりは当然ザツなものしかできません。ですが、それでよいのです。
時間がきたときには中途半端な作品にしかなっていないというのが問題であり、受験工作教室の犠牲者となってしまいます。
自宅での工作トレーニング
では、工作教室の被害者にならずに成功するには、どうしたらよいか。それは、自宅でせっせと訓練を行うこと以外にはありません。
というと大変そうですが、自宅で楽しみながらできるものを取り上げてみます。
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形を描く
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ハサミで切る
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身のまわりのものをクロッキー
- 塗る・切る・貼る
形を描く
○や×、三角や長四角などいろいろな形を描きます。○の仲間でも◎や●などいろいろありますし、三角や四角になると正三角形や直角三角形、正方形、長方形以外にもたくさん出てきます。子供と一緒に考えてください。
ハサミで切る
自分で描いた簡単な線を外れることなく、ハサミで切ってみます。親子で問題を出し合ってもおもしろいと思いますが、あまり複雑な線や形にならないように。
身のまわりのものをスケッチする
たとえばコーヒーカップを描いてみます。できたら自分の向こう側から見える形を想像して描き(取っ手の位置や形などを推理します)、描いた後実際に移動してみて確かめます。
そのようにして、いろいろなものをさまざまな方向(上下も含めて)から見た略画を描いてみましょう。
塗る・切る・貼る
これに最も適しているのが「ぬり絵」です。まずぬり絵を完成させ、輪郭を切り取ります。そして、大雑把に切り分けます。つまりパズルにするわけです。その後それをつなぎ合わせて元の形に戻し、台紙に貼ります。