図形問題とシーソーの問題が苦手なお子さんをお持ちのお母さんからのご相談
「うちの子、図形問題とシーソーの問題が苦手で…」
そんなお悩みをお持ちのお父さん・お母さんへ。小学校受験に向けて、図形とシーソーの問題を克服するためのヒントをお伝えします。
ご相談内容
① 図形問題が苦手、特に図形の分解
例えば 「右の4つの図形の中から二つを選んで組み合わせ、左の図を作りなさい」
のような問題を苦手としています。
福澤晃典 小学校受験指導では
「図形の合成・分割」は、いちばん大きいもの。いちばんへんな形から考えなさい.… と教えています。
小さい形はいくらでも合成できて、わけがわからなくなりますから、最も大きく変な形がどうやったらおさまるだろうかを考えさせます。
それでできないようだったら、次に大きなものや変なものがうまく形にできないか考えます。
たいてい二番目までやったらうまくおさまるはずですが、もしそれでもできなかった場合、四つの選択肢なら残りの二つが正解になります。
もう少し判断が進んでいけば、「辺の長さ」や「角の大きさ」に注目させます。
「この長さは合体させても長すぎるから駄目だね」とか「この角(カド)に合うものはこの中にないから考えるのはやめよう」という指導していくと、少しずつ図形が見えてきますよ。
② シーソーの問題が苦手
例えば 「バナナ2つとりんご1つが同じ重さです。バナナ3つとりんご1つはどちらが重いですか?」
福澤晃典 小学校受験指導では
「つりあい。置き換え」ですが、まず、親の根気が必要になつてきます。
子供によっては数力月かかることもありますので、少しずつあきらめず、ちょっとステップアップしたと思っても基礎的なものも復習しながら進めてください。
指導方法はというと…
まずペーパー全体を見て数の多いものを見つけます。それが軽いものです。
「バナナ2つとリンゴ1つが同じ重さ」ということなら、リンゴの上に〇を2個書きます。
それがバナナです。初歩なら三日月のようなものでもかまいませんし(たとえばリンゴなら〇の上に小さな棒を立ててリンゴっぽくさせます)、
ひらがなが書けるのなら「ば ば」と書いてもよろしいでしよう。
そしてペーパーにあるリンゴの上にはすべて〇を2個書きます。
そうすれば、リンゴの数が増えても、それに応じた〇の数が書いてあることになります。
数の多い分だけ重い、ということがわかれば理解できるでしよう。
決してあせることなく、ゆっくり繰り返して行ってください。
繰り返せば速度は速くなり、理解度が増してきます。
まとめ
大切なのは根気と工夫
図形問題もシーソーの問題も、根気強く教えることで、必ず克服できます。お子さんの興味を引くような声かけや、遊びを取り入れた学習を取り入れてみましょう。
怒らない、あせらない、せかさない、が近道なのですから。