コラム
2023年07月03日

お受験を突破するには願書が重要?「家庭の教育方針」の書き方を徹底解説!

お受験を突破-コラム

「お受験」とも呼ばれる小学校受験は、願書の提出が必須となっています。その願書は、単にその学校の受験票をもらうために送るものではありません。願書は、お受験を突破できるかどうかを左右する重要なものなのです。そして、願書の中でも「家庭の教育方針」の項目が重要だと言われています。そこで今回は、「家庭の教育方針」の書き方について、ポイントを紹介していきます。

 

小学校受験における願書の重要性とは?

小学校受験において、願書はどのように重要なのでしょうか。願書は単に受験票をもらうために送るものではなく、合否に大きく影響を与えるものなのです。保護者の熱意はあるのか、当該小学校にふさわしいのかの判断材料になるほか、願書に書かれた内容が面接の際の資料にもなります。学校側が初めて見るのは、子どもでも保護者でもなく願書だという点からも、願書は非常に重要だと言えるのです。

 

願書の中でも重要な「家庭の教育方針」とは?

願書に記載する項目の中でも、とくに重要視されると言われているのが「家庭の教育方針」です。改めて「教育方針」と問われると難しく考えてしまいがちですが、どんな子に育ってほしいかという「願い」をどんな「手段」で実現しようと考えているかを具体的に伝えればいいのです。次の3点について、夫婦で話し合ってみましょう。

どんな子に育ってほしいか

我が子がどんな子に育ってほしいかなんて、どの家庭でも同じではないかと思われるかもしれません。しかし、「きちんと挨拶できる礼儀正しい子」「友達と仲良くできる子」「最後まであきらめずやり遂げられる子」「自分の考えを主張できる子」など、それぞれの家庭によって違うものです。奇をてらう必要はないので、親としての願いを改めて考えてみましょう。

家庭で取り組んできたこと

「こんな子に育ってほしい」という姿を実現するために子育ての中で取り組んできたことについて、振り返ってみましょう。たとえば、「友だちと仲良くできる子を目指してありがとうやごめんなさいを言えるようにしつけてきた」、「好奇心をはぐくむために子どもの望む習い事に取り組ませてきた」「最後まであきらめない子になるように、励ましてきた」など、具体的に家庭で取り組んだことがあると、説得力を持たせられます。

家庭で気を付けていること・接し方

家庭で取り組んでいることと重複する部分もありますが、「教えることが多いのか・考えさせることが多いのか」、「失敗から学ばせるのか・成功するようサポートするのか」、「褒めることが多いのか・叱ることが多いのか」など、子どもへの接し方も具体的に見直してみましょう。

 

「家庭の教育方針」の書き方のポイントとは?

ここからは、願書の中でもとくに重要だと言われる「家庭の教育方針」を書く際のポイントを4点紹介します。

小学校の教育方針と合致している点を書く

志望する小学校の教育方針は、パンフレットやホームページだけでなく、学校説明会などでしっかり聞いておきましょう。説明会は教育方針を実現するためにどのような指導をしているかを具体的に聞ける機会なので、ぜひ参加してメモを取りながら聞くことをおすすめします。そして、家庭での教育方針と合致する点を見つけましょう。家庭での教育方針と合致するからこの小学校に入学させたいという、説得力のある志望動機にもなります。

親の押し付けや願望ばかりを書かない・具体的なエピソードを書く

教育方針を書く際には、必ず「家庭で取り組んでいること」「家庭で気を付けていること」も書くようにしましょう。どんな子に育ってほしいかという親の願望・期待だけを羅列してしまうと、親の押し付けの印象が強くなってしまい、具体的に何に取り組んでいるのかが伝えられません。

ありのままの姿を素直に書く

子ども自身や家庭での教育をよく見せようと思うあまり、つい大袈裟に書いたり嘘をついたりしてしまうことも考えられます。ただし、過剰なアピールや嘘はやめましょう。実際の子どもや保護者の姿とかけ離れてしまい、それで入学できたとしても子どもが辛い思いをする可能性もあります。できることだけでなくできないことや実際の姿もありのままを伝えた方が、子どもとしっかり向き合っている印象を与えられるでしょう。

内容と文字数を意識する

「家庭の教育方針」の欄は大きく設けられている願書も多いものですが、熱がこもるあまり小さな文字でびっしり書くのはNGです。逆に空白が多いと、受験に対するやる気がない印象を与えることになってしまいます。相手が読みやすい大きさの文字で、空白を作らないために同じことを繰り返し書いたりしないように分かりやすい内容であるかどうかも意識しましょう。

 

まとめ

「家庭の教育方針」の欄は、願書の中でも重要な項目だと言われています。願書を書くに当たって夫婦でそれぞれの考えを話し合うことは、お受験対策を抜きにしても良い機会になることでしょう。家族で考えを一致させて一丸となることは、お受験を突破する力になるはずです。

「福澤晃典 小学校受験指導」では、お子さんに対するマンツーマンの通常授業に加えて、親御さんとの面談を大切にしております。願書の書き方も丁寧にレクチャー可能です。長年老舗の進学塾の室長を務めた経験から、一都三県のお受験情報もアドバイスさせていただけます。まずはお気軽にお問い合わせください。