2023年10月27日

お受験教室の噂とは?

お受験のディープな世界

受験期間中の母親はあつくなり、狂気の中にいます。地元の公立学校の噂を聞き、テレビからはいじめのニュースや特集が流れる。形骸化したとはいっても学歴社会というものへの固執……。そういうものすべてが母親を落ち着かなくさせます。

では、どのような情報に踊らされてしまうのでしょうか。その実情を見ていきましょう。

 

情報不足による噂が飛び交う世界

「お受験ビギナー」がかならず洗礼を受けるのが、小学校受験にまつわる得体の知れない怪しい噂の数々です。

そのほとんどは情報不足からきているのですが、まったくでたらめなことがまことしやかに、それも瞬時に伝わる世界です。

学校のこと、校長のこと、試験のこと、ペーパーだけではなく絵画や運動教室のこと、入学者のこと、裏金のことなどなど……。

それらに振りまわされると焦りや不安でどうしようもなくなり、結局落ち込んだりほかの子や学校や教室を逆恨みしたり陰で罵ったりするはめになります。あげく最後に残ったのは挫折感と法外な出費……。

そういうことにならないよう、親は自分の子を信じて、妙な話には耳を貸さないでください。

 

教室が小学校の合格枠を持っている?

受験者獲得のために教室が主催した講演会にて、市立小学校の校長のプロフィールを紹介する際、親たちの前であたかも親密な間柄だというような表現をもって話せば、入室すれば合格をもらえるものだと信じ込んでしまうのは当然です。

さらに一部の校長が、教室に通っている特定の受験生と事前に会ったり個別テストの練習を行うなど、疑惑とも取れる行動を行っているのも事実です。

ところがそういう特別の恩恵を受けた親子が全員合格しているかというと、そうでもないのです。

合格枠なんてありません。

そういった奇妙な関係に安易に乗らないようにしてください。

 

どの教室がどの学校に強いのか?

教室の規模や大きさによって情報量に差はあると思います。ですが、それは教室のことであって、自分の子に合っているかどうかとはまったく関係ありません。

くれぐれも「ペーパーはあの教室の○○先生。運動はこの教室の△△先生……」などという噂に左右されないように。その先生たちとわが子の相性は別のものです。

また、合格者数だけを見て判断するのは、早計というほかありません。内訳は八十人受験中の五十人合格かもしれません。もしそうなら、三十人の児童が落ちているのです。ほかの教室ならA小学校八人合格とあっても、受験者は十人だったのかもしれません。

判断するのであれば、小学校受験の場合はとくに合格者数ではなく、合格率を重視すべきです。